子供がインフルエンザにかかった。
いつもとは少し様子が違う様なきがする!
これってインフルエンザ脳炎!?
今回はそんなあなたにオススメの記事です。
インフルエンザ脳炎の症状や見分け方、原因や治療についてまとめてみました。
年間で100~300人がかかると言われているインフルエンザ脳炎。
その致死率の高さや後遺症の確率など、非常にリスクのある病気です。
まずは症状の見分け方を理解することが大事ですね。
気になるあなたはぜひチェックして見て下さい。
インフルエンザ脳症の症状の見分け方はコレ!
子供さんもインフルエンザで辛い状況で大変ですね。
気になるインフルエンザ脳炎の症状の見分け方について説明します。
インフルエンザ脳炎は、特徴として意識障害や精神障害や異常行動が顕著に目立つようになります。
意識障害
・ゆさぶったり声をかけても全く起きないし反応が無い。
・起きているのか寝ているのか分からない状態が続く。
・けいれんが15分以上続く。
・けいれんが治まっても意識が無い。
・けいれんの前後に異常行動がある。
・呼んでも反応が無い。
・うとうとしている。
精神異常
・人を正しく認識できない。自分の両親が誰だか分からない・その場にいない人がいるという。
・幻視幻覚を訴える。アニメのキャラクターや動物などが見えるなど。
・ろれつがまわらず、意味不明な言葉を言う。
・訳もなくおびえたり、恐怖を訴える。またはそういう表情をする。
・ついていないTVに向って、何かが見えるという。
異常行動
・自分の手を食べ物と思って噛む。
・急に怒ったり、泣いたり、大きな声で笑ったり、歌いだしたりする。
・急に階段を駆け上がろうとする。
・部屋や窓ガラスから飛び出したり、飛び降りようととする。
これらの症状が突然おこると、危険信号のシグナルです。
すぐにお医者さんに相談するか、病院に向って下さい。
また異常行動は、親が思っている想定外の行動をする可能性があります。
インフルエンザの際は、近くでしっかりと看護してあげる必要がありますね。
インフルエンザ脳症は、発症までの時間も短いのが特徴です。
朝に熱が出たと思ったら、夕方には病院で呼吸器をつけているという状況も普通です。
また、インフルエンザ脳症は、発症率こそ10万人に1人(0.001%)ではありますが、いざ発症すると非常に危険な病気です。
インフルエンザ脳症を発症すると、死亡率はなんと30%、運良く回復したとしても、重篤な後遺症が残る可能性が25%もあります。
非常に恐ろしい症状なんですね。
大人もまれに発症する事はありますが、基本的には5~6歳ぐらいの子供が一番多く発症します。
なので予防接種は必ず受けておくべきなのが理解できると思います。
では次の章では、インフルエンザ脳症の原因について説明します。
インフルエンザ脳症の原因は薬や解熱剤?
インフルエンザ脳症の原因についてまとめました。
結論から言うと、インフルエンザ脳症の原因は正確に判明されていません。
しかし色々な説がある中でも、有力なのが次の説であると言われています。
そういう議論も常にあるようです。
詳しく説明しますね。
世界中での統計によると、インフルエンザ脳症になる確率が高い所、低い所というデーターがあります。
意外な結果だと思われますが、インフルエンザ脳症の確率は、インフルエンザ予防接種の摂取率率・貧困な国・医学の進んでいる国などは全く関係がないんですね。
では何が一番関係しているかというと、インフルエンザの薬は何を使っているか?
これによって、インフルエンザ脳症の発生率が違ってくるという事が分かりました。
ではどんなインフルエンザの時にどんな薬を使うと、インフルエンザ脳症の発症の危険性が高くなるのでしょうか?
それはアスピリンだと言われています。
ピリン系とも言われています。
過去にインフルエンザのスペイン風邪が大流行して多くの死者が出ました。
その時に実は解熱剤であるアスピリンを服用した人の方が、死亡率が高かったと言われています。
その当時はインフルエンザの解熱剤はアスピリンぐらいしかありませんでした。
ちなみに日本では現在はアスピリンは、インフルエンザの時の解熱剤としては絶対に使用禁止とされています。
脳症の可能性があるからなんですね。
他にもボルタレンとかポンタールという解熱剤も、現在ではインフルエンザの解熱剤としては使われていません。
これも同様の理由からです。
10年くらい前までは普通に使われていたんですけどね。
日本ではこれらの薬をインフルエンザの解熱剤として使わなくなって、インフルエンザ脳症の発症率が下がったという事なんですね。
これらのデーターから、インフルエンザ脳症の原因は薬や解熱剤だという説が有力になっています。
ちなみに、あの馴染みの深いロキソニン。
これもインフルエンザの解熱剤としてはNGなんです。
こちらの記事でも説明していますので参考にしてみてくださいね。
⇒インフルエンザの検査はいつからわかるの?いつまでに?ロキソニンは大丈夫?
インフルエンザの時には勝手な判断で市販薬を飲まさずに、病院で診断を受けて薬をもらう様にしましょう。
次の章では、インフルエンザ脳症の治療の方法についてまとめました。
インフルエンザ脳症の治療の方法は?
インフルエンザ脳症の治療の方法について分かりやすく完結にまとめました。
まず頭に入れておいて欲しいのは、インフルエンザ脳症はインフルエンザから発症します。
インフルエンザは発症後12時間経過後に検査して、
インフルエンザ発症後48時間以内に、抗インフル剤を服用する必要があります。
逆に言うとインフルエンザ発症後48時間を超えると、抗インフル剤が効かなくなります。
となるとその分、インフルエンザ脳症を発症させる可能性も高くなります。
これを頭に入れておいてくださいね。
基本的に、インフルエンザ脳症にかかると、自然回復は無理ですので、入院が必須となります。
インフルエンザ脳症の治療方法としては、次の4つとなります。
・けいれんを抑える治療または全身管理
・インフルエンザ脳症をおこす免疫の以上を抑える治療
・インフルエンザ脳症の後遺症のリハビリ
長い戦いになると思います。
治療についての詳細は、専門的になりますので省略しますが、費用も非常にかかることは覚悟しておいた方が良いです。
数十万単位での投薬治療もあります。
また、リハビリについても、
・医師によるてんかん治療
・理学療法士による歩行や運動訓練
・言語療法士による言葉の訓練
・臨床心理士による子供の発達の支援や両親へのケア
・ケースワーカーによる学校への復帰のフォロー
などたくさんの対処が必要です。
これらも含めてインフルエンザ脳症の治療を行っていく必要があります。
決してインフルエンザを甘くみると大変な自体にもなりかねません。
日頃からのインフルエンザ対策をしっかりと行って行きましょう。
まとめ
今回は、インフルエンザ脳症の症状の見分け方や原因や治療についてまとめました。
ここでポイントを再度まとめます。
・インフルエンザ脳症の原因は薬や解熱剤であると言われている。
・インフルエンザ脳症の治療の方法は、インフルエンザ自体の治療・けいれん治療・脳症の治療・後遺症のリハビリと多岐に渡り、費用も時間もかか事を覚悟する必要がある。
日頃からのインフルエンザ対策や予防策については、常にアンテナを張っておき、実践する必要があります。
別記事にて、インフルエンザの関連情報にも対策や予防策をまとめています。
ぜひチェックしてみて下さいね。
⇒インフルエンザ関連の記事をチェックする!
最後までお読み頂きありがとうございました。