土用の丑の日はうなぎの日と呼ばれるほど、日本ではうなぎを食べますよね。
しかし近年困ったことが。。
そううなぎの値段が高くなっているんですね。
とくに天然のニホンウナギは絶滅危惧種に指定されるなど、ますますその価格の向上が考えられます。
今回は土用の丑の日のうなぎが高い背景についての豆知識と、その代替品として食べるにはうなぎ以外には何がいいのか、そして昔から言われているうのつく食べ物についてまとめてみました。
今年の土用の丑の日はうなぎは高いので食べない!
という選択を考えている貴方にオススメの記事です。
ぜひチェックしてみて下さいね。
土用の丑の日はうなぎが高い!?
土用の丑の日に食べる風習があるうなぎですが、年々高騰をしています。
これには次のような理由があるのです。
・価格操作の可能性もある
では紹介していきますね。
まずうなぎの漁獲量の減少という事について。
うなぎはここ50年程で漁獲量が激減しています。
1956年…2438トン
↓↓
2013年…165トン
この50~60年程で1956年の約6.7%程に減少しています。1割以下の漁獲量になったという事なんですね。
特にうなぎ(ニホンウナギ)は絶滅危惧種に指定されるようになりました。
この絶滅危惧種の扱いですが、今はそれ程の強制力は無いですが、将来ワシントン条約の保護対象となった場合は、うなぎの輸入自体も禁止になる恐れがあります。
今現在輸入している中国や台湾からも輸入が出来なくなる可能性があるんです。
実際に、希少価値とも言える天然のニホンウナギは、現在ではスーパーなどの店頭に並ぶことはありません。
うなぎの専門店が買い取っているからです。
しかしそのうなぎ専門店も悲鳴を上げるほど、うなぎの値が上がっています。
ニホンウナギの代わりとなるヨーロッパウナギなども、便乗して値上がりが進んでいます。
養殖の稚魚となるシラスウナギについても同様に漁獲量が減少しています。
養殖に使う稚魚の価格も、10年でなんと約6倍にも値上がりしているんです。
なので、土用の丑の日などにスーパーの店頭に並んでいるうなぎは、ほとんどが養殖か輸入ものです。
輸入ものも値上がりするとなれば、養殖に力を入れたいところです。
しかし、養殖の稚魚となるシラスウナギの漁獲量が減っているとなると、あまり今後の展開も楽観的ではないですね。
これらの背景を見ると、うなぎの値段が年々上昇傾向にあるのも理解できると思います。
土用の丑の日のうなぎが高い2点目の理由に、価格操作という事があります。
これはどういうことか説明します。
スーパーなどうなぎを販売する側として、7月8月はうなぎで売上をたくさん上げています。
単価も高いし土用の丑の日と被せて売れる時期なので、力を入れるのも当然ですよね。
うなぎ自体を扱う会社としても、この時期で一年分の売り上げをあげないといけませんので必死です。
しかし近年のうなぎの漁獲量の減少で仕入れ価格も高くなっています。
でもこの時期には売れるし需要があると分かっています。
次の商にて説明しますが、最近ではうなぎの代わりとしてナマズなどを扱う流れもありますが、土用のうなぎの様にメジャーになるには時間がかかります。
となると、、
仕入れ値の向上分+販売価格の上乗せ分(付加価値?)
として価格操作を行っても不思議ではないですよね。
ちなみに、うなぎ専門店で天然うなぎのうな重を食べるとなると、一杯4.5千円とか。。
そのうち世界三大珍味に仲間入りしそうですね~。
キャビア・フォアグラ・トリュフ・ウナギみたいにね。
まあ今の現状を見ていると、そう有り得ない話でもないかもしれませんね。
次の章では、土用の丑の日に「高い!」うなぎ以外にオススメするものを紹介していきます。
土用の丑の日はうなぎ以外は何がいい?
土用の丑の日はうなぎ以外は何がいいのか?
実はあるアンケートの結果、土用の丑の日にうなぎ以外にも次のようなものが、うなぎの代替品として食べたいものという結果が出ています。
紹介しますね。
2位…さんまの蒲焼き
3位…豚バラの蒲焼き
4位…牛肉の蒲焼き
5位…豆腐の蒲焼き
なるほど、どれも美味しそうですね。
5位の豆腐の蒲焼きってどんものなんでしょうね~気になります(笑)
そして、このランキングには出ていませんが、実はうなぎの代替品としてナマズの研究が進められているんです。
実際に商品化されて販売もされています。
クロマグロの完全養殖で知られる近畿大学(大阪府東大阪市)が、ナマズのうなぎ味化の研究に成功したのですね。
このニュースは知っている人も多いのでは無いかと思います。
あの泥臭いにおいのあるナマズをうなぎの代わりにするなんて。。
でも実際にうなぎ料理店でお客さんに試験的に販売したら、本物のうなぎと味は変わらないと大反響だったんです。
2016年に実際にイオンでは、この近代ナマズをうなぎの代替品として販売していました。
国産のうなぎに比べると値段は半分ぐらいでした。
2017年には同じくイオンで、ベトナムで養殖しているパンガシウスというナマズの一種の蒲焼きの販売が開始されました。
味や食感が似ているので、今後うなぎの代わりになればとのことです。
国産うなぎと比べると値段は約1/3なので、かなりお得ですね。
一度食味してみたいですね。
次の章では土用の丑の日のうなぎ以外という事で、うのつく食べ物というエピソードを紹介します。
土用の丑の日のうのつく食べ物って?
土用の丑の日ですが丑の語呂にちなんで、昔から「う」の付く食べ物を食べれば夏バテしないとされていました。
この、うのつく食べ物の由来と具体的な食べ物について紹介します。
ここで少し、土用の丑の日にうなぎを食べる由来について紹介します。
土用の丑の日にうなぎを食べる習慣ができたのは、江戸時代に平賀源内が広めたと言われています。
(江戸時代の平賀源内のエピソードはこちらの別記事に書いています)
でも実はその江戸時代よりも昔の、奈良時代に土用の丑の日は、良くない日とされていたんですね。
悪霊が忍び込んでしまうということなんです。
そこで、魔除けの神様である玄武をイメージさせる黒い色に守ってもらう為に、ナマズ・鯉・うなぎ・なすびなど黒い色の食べ物を食べていました。
この流れもあり、江戸時代に土用の丑の日にうなぎを食べる習慣が広まったんです。
しかし、今ほど希少価値ではないが、当時の庶民の食べ物としてはうなぎは高めの食材です。
なのでうなぎを食べられない庶民はどうしたかというと、「う」のつく食材を食べたと言われています。
なるほど、ずいぶん前から土用の丑の日の習慣ってあったんですね。
ではそのうのつく食べ物はどんなものが好まれていたのでしょうか?
具体的に紹介しますね。
土用の丑の日のうのつく食べ物は次の食べ物です。
・梅干し
・瓜(うり)
うどんは消化吸収も良く、夏バテで食欲がなくても食べやすいですよね。
うどんは現在でも体にいい食べ物として有名です。
うどんの原材料の小麦粉は、中性脂肪の減少・免疫力の向上・疲労回復などの効果があると言われています。
梅干しは昔からそして現在も体にいい食べ物とされています。
豊富なクエン酸やリンゴ酸・コハク酸が疲労回復や疲労防止に役立ちます。
近年では、ピロリ酸や高血圧の抑制、脂肪燃焼効果など、さまざまな効果がある事が分かってきました。
梅干といえばあの酸っぱさをイメージするだけで、唾液がでてきますよね。
そうなんです、梅の酸味は体の消化器官を刺激して、食欲不振の解消・消化吸収を補助します。
梅干ってほんと昔からある、超健康的な体にいい食べ物なんですね。
瓜(うり)は瓜と名のついたものが多くあります。
きゅうり(胡瓜)、すいか(西瓜)、とうがん(冬瓜)、かぼちゃ(南瓜)、にがうり(苦瓜)これらが当てはまります。
どれも夏の旬の野菜で、水分やカリウムが豊富で、体の中の熱を冷ましてくれる効果があります。
またむくみや高血圧の防止にもなります。
上記以外のうのつく食べものでは、牛(肉)、馬(肉)もあります。
このうのつく食べ物の昔から言い伝えは、現在においても科学的にも体に良いとされているものばかりですね。
ぜひ土用の丑の日に、また夏バテ対策にも取り入れてみてはいかがでしょうか?
まとめ
今回は、土用の丑の日のうなぎが高い理由、うなぎ以外は何がいいのか、うのつく食べ物について紹介しました。
ここで改めてまとめますね。
・土用の丑の日にうなぎ以外には色んな蒲焼きが人気。うなぎ自体の代替品としてナマズを使ったものも出ている。
・土用の丑の日にうのつく食べ物として、うどん、梅干、瓜などが昔から食べられている。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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